映画君の膵臓をたべたい
おはようございます。
昨日、映画版の君の膵臓をたべたいを観ました。このため、感想を書きたいと思います。
ネタバレもあるため、観たことない方、ネタバレを聞きたくない方は、ご注意下さい。
『君の膵臓をたべたい』を観て
久しぶりに泣きました。
キャッチフレーズが
『君の膵臓をたべたい』
このタイトルにきっと、涙する。
この通りになってしまいました。
『君の膵臓を食べたい』というシーンは2回あり、どちらとも泣きました。
主人公の冴えない高校生志賀春樹と、
クラスメイトの人気者『山内咲良』
『ぼっち』と『人気者』というクラスで全く逆のポジションの2人が、心を通わしていく物語。
キッカケは、病院。
山内咲良が落とした本を、志賀春樹が拾ってしまう。その本は、『共病文庫』
と書かれた山内咲良の闘病日記であつた。
志賀春樹は、山内咲良の秘密を知ってしまう。
治らない膵臓の病気を抱えていると。
それでも、春樹は、普通の顔をしている。病気を知っていても、普通でいてくれる春樹。咲良にとって、そのような存在は唯一であった。両親は、必死に日常を繕うとしていて、友達には日常を壊してはいけないと伝えられていなかったからね。
咲良にとって、唯一、日常をつくってくれる存在が、春樹でした。
彼らは、ちょっとずつ仲良くなっていった。ご飯を食べに行ったり、旅行に行ったりした。と、言っても、最初は全て咲良が一方的に誘って、拒否権も与えなかったのだけど。
最初は鬱陶しそうにしていた春樹だけど、ちょっとずつ心を開いていく、、、
いつも、天真爛漫な咲良。
春樹は、彼女の笑顔と元気から、病気にも負けない強さを感じていた。でも、あるとき
『本当は、私が病気が怖いって言ったら』
と、質問する。
本当は、病気が怖いと告白する咲良。
普段の姿では分からなかったけど、やっぱり、怖いんだ。何も返す言葉が見つからない春樹。それでも、春樹の中で何かが変わったのだろう。
突然、
咲良の短期入院が決まる。
僕は、『君の膵臓をたべたい』の2つのシーンを除くと、短期入院が決まってからの、ここのシーンが1番好きだ。
春樹が咲良に、
『君にとって、生きるってどんなこと』
って聞く。
とっさに『真面目かよ』って言った咲良だったけど、
『心を通わすこと、誰かを許すこと、誰かを好きになること、嫌いになること、誰かといて、手を繋ぐこと、ハグすること、すれ違うこと。それが生きる。自分1人じゃ、生きてるって分からない。好きなのに嫌い。楽しいのに鬱陶しい。そういうまどろっこしさ、人との関わりが、私が生きてるって証明だと思う。』
全く違う人間だったから、春樹は聞きたかったのだと思う。春樹の人生は、自己完結していたから。人との関わりがなくても生きる証明が出来ていたから。でも、彼女みたいに人との関わりが欲しいって、そういう人間になりたいって、思っていたのだと思う。
咲良は、誰かが居ないと生きてるって感じられない。あれだけ人に囲まれていた人気者も、1人じゃ生きられない脆さがあって、弱さがあって。春樹が今まで感じていた笑顔からくる強さ。それを守るために大切なものに気づいた。
それから、
一時退院が決まった咲良。
春樹と一緒に、遅れた桜を見るため、北海道へ行くことになる。
待ち合わせは、スイパラ。そこから、新千歳空港に到着して、、、
旅行の空想がどんどん膨らむ春樹。咲良を待つ楽しみが湧いていた。
『これ以降のシーンは、小説か映画で観てもらいたいなって思います。』
720円
ちょっとだけ、ネタバレ。
スイパラで待つ春樹。
咲良は、来なかった。